完成した製品のチェックや測定、品質保証のために検査をする際には検査治具という道具が使われます。検査治具を使うと、検査が難しい形のものでも検査ができるようになります。ものつくりの現場では必需品で、検査チェックが必要な工場や企業でも幅広く用いられています。製品作りの最後の工程だけでなく、途中でも各工程で検査をしてこそ良い製品が完成するのです。

加工をするにあたり、工具をどの位置に置くかを決めたり材料を固定したりするときにも使われます。金属板に穴をあける時も、金属の材料の上に治具を取付けて穴をあける場所を決めれば、あとはドリルを垂直におろしてくるだけで正確な位置に穴をあけることができます。そしてその治具があれば、何枚も同じ動作をするときにも正確な位置に穴をあけることが可能です。検知治具の一つに、ソケットがあります。

ソケットというのはICをテストするときに使用されるものですが、完成した後の検査に使う汎用のソケットに対して、製造工程にも使われ高温など厳しい条件で長時間のテストをしたり、数秒間電気的特性を検査するときに使うのがオリジナルソケットです。オリジナルソケットはカスタムソケットともいわれていて、開発を進めていく過程で修正が必要かどうかをテストしていきます。オリジナルソケットは高温や低温、ノイズなど周辺環境に対してシビアに対応する必要があります。そのためオリジナルソケットを必要とするときは、検査治具の製造メーカーのなかでもソケットに詳しいメーカーに製作を依頼するケースが多いです。